S&P グローバルマーケット・インテリジェンスが提供するデータによると、Okta (NASDAQ:OKTA)の株価は5月に17.5%下落しました。同社は2月に291ドルの史上最高値を記録しましたが、現在は11.3%の下落となっています。
Oktaは、2021年4月30日に終了した2022年度第1四半期の業績を発表し、好調に推移しました。
当四半期の売上高は、前年同期比37%増の2億5,100万ドル、サブスクリプション収入は、前年同期比38%増の2億4,000万ドルとなりました。
当四半期の売上高は前年同期比37%増の2億5,100万米ドル、サブスクリプション売上高は前年同期比38%増の2億4,000万米ドルとなり、12ヵ月間の顧客維持率は120%となりました。
しかし、Oktaが発表した通期のガイダンスを見て、投資家は不安になったかもしれません。
3ヶ月前、同社が2021年度通期の業績を発表した際には、1株当たりの純損失を0.49ドルから0.44ドルと案内していました。
今回の決算発表では、このガイダンスが修正され、1株当たりの損失が1.16ドルから1.13ドルとなり、少し前に見積もっていた範囲の2倍以上となりました。
なお、この赤字幅の拡大は、同社が最近、Auth0社を65億ドルで買収したことによるものと思われます。
また、Okta社のCFOであるマイク氏は、投資家の意表を突く形で辞任を表明しました。
財務担当上級副社長であるブレット・ティゲが暫定的にCFOを務め、後任者を探すことになりました。
上記のニュースにもかかわらず、Oktaは依然として、より有望なSaaS銘柄の1つです。
損失が拡大したのは、同社のビジネスと総アドレス可能市場を拡大するために必要な成長の痛みによるものです。
Auth0の買収は、投資家にとって長期的な利益をもたらす短期的な痛みと考えるべきでしょう。
また、Oktaの成長軌道は、サブスクリプション収入の増加に伴って維持されており、年間契約額が10万ドル以上の顧客は前年比31%増となっており、同社が高額な顧客を獲得していることを示しています。