一時期撃沈していた燃料電池業界がにわかに元気になっています。これだけ株価がアップしているのは、間違いなくフューエルセル・エナジーの影響でしょう。
いずれの株価も上昇
プラグ・パワー(NASDAQ:PLUG)、ブルーム・エナジー(NYSE:BE)、フューエルセル・エナジー(NASDAQ:FCEL)の株価が午後の取引で上昇し、燃料電池株が月曜日に動き出した。
日本時間午後1時25分現在、ブルーム・エナジーは3.3%増、プラグは5.7%増、フューエルセル・エナジーは13.7%増と最も好調。
6月10日(木)、マーケットオープン前、フューエルセル・エナジーはついに第2四半期の決算発表の日程を決定しました。
一方、ブルーム・エナジー社は7月まで業績を発表しませんし、プラグ社は8月まで新しい数字を発表する予定はありません。
つまり、少なくとも今後1ヶ月間は、燃料電池関連のニュースはフューエルセル・エナジーが主導権を握っているようなものです。
かといって何か業績が良くなったという話ではありませんので注意。
とりあえずの当面、ライバル企業から目立った発表がない場合、フューエルセル・エナジーの業績を、プラグとブルームが業績発表するときにどのような結果になるかを示す指標として受け取る人が多いでしょうね。
さて、フューエルセル・エナジーの数字はどのようなものになるのか。
S&P Global Market Intelligence社が調査したウォールストリートのアナリストによると、フューエルセル・エナジーの会計年度第2四半期の収益は、昨年の第2四半期とほぼ同額の1,890万ドルになると予想されています。
損失は1株当たり0.05ドル(前年同期は0.06ドル)と少し軽くなる可能性があります。
さらなる朗報は、売上高の増加という形でもたらされるかもしれません。
アナリストは、3四半期連続で収益が前四半期比で減少した後、2021年第2四半期にはようやく収益が前四半期比で増加に転じ、一連の悪いニュースを断ち切ることができると考えています。
とはいえ、フューエルセル・エナジーは、持続的な収益性の見通しが最も弱い燃料電池企業であることに変わりはない。
アナリストの予測によると、同社が(1997年以来)初の通年黒字を達成するのは2025年以降で、四半世紀にわたる連続赤字に終止符が打たれることになるという。
一方、ブルーム・エナジーは2023年までに、プラグ・パワーは2024年までに黒字化する可能性がある。
フューエルセル・エナジーが木曜日に発表するニュースが良ければ良いほど、他の企業も利益を上げる可能性が高くなります。