OpenAI スタートアップ・ファンドの設立 初期段階のAI企業への投資

アルトマンは「Build Conference」で、1億ドルのファンド「OpenAI Startup Fund」を設立し、それを通じて初期段階のAI企業に投資することを宣言しました。マイクロソフトとOpenAIは、そのパートナーシップを次のレベルに引き上げようとしています。

アルトマンは、カンファレンスで流された事前収録のビデオの中で「我々は、比較的少数の企業、おそらく10社以下の企業に、初期の段階で大きな賭けをする予定です」と述べています。

ファンドはどのような企業に投資する?

AI

アルトマンは、「ヘルスケア、気候変動、教育など、AIが最も深いポジティブな影響を与えることができる分野のスタートアップを探しています」と述べ、さらに「パーソナルアシスタントやセマンティック検索など、AIが生産性を大きく飛躍させることができる市場にも期待しています」と付け加えました。

前半部分は、AIを人類の向上のために利用するというOpenAIのミッションに沿ったもののようです。

しかし、2つ目の部分は、マイクロソフトが模索しているような利益を生み出すアプリケーションのように思えます。

また、ファンドのページによると

「このファンドはOpenAIによって運営され、マイクロソフトやその他のOpenAIのパートナーからの投資を受けています。OpenAI Startup Fundに参加した企業は、資本金に加えて、将来のOpenAIシステムへの早期アクセス、我々のチームからのサポート、Azureでのクレジットなどを得ることができます。」

つまり、基本的には、OpenAIはマイクロソフトのAzureクラウドのマーケティング代理店になりつつあり、将来的にマイクロソフトによる買収の資格を得る可能性のあるAIスタートアップを見出すのに役立つと思われます。

これにより、OpenAIはマイクロソフトとのパートナーシップを深め、研究所が巨大企業から資金を得続けられるようになる。

しかし、それは同時に、OpenAIが商業的な事業体となり、最終的にはマイクロソフトの子会社となることに一歩近づくことでもある。

このことが、研究所の長期的な目標である人工知能の科学的研究にどのような影響を与えるかは、今のところは未知数でしょう。

マイクロソフトが関わったおかげで、使いづらくなったサービスをたくさん知っています。

しかし、OpenAIの研究所が莫大な資金を扱えるようになる、という点にはワクワクさせられますね。

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