S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスが提供するデータによると、Marqeta (NASDAQ:MQ)の株式は、「モダンカード」発行プラットフォームがUber Technologies (NYSE:UBER)の貨物部門と、フィンテック銘柄のBill.com Holdings (NYSE:BILL)と重要な新規取引を締結したことで、今週25%上昇しています。
Marquetaは先週、Shakepay、Fold、Coinbase Global (NASDAQ:COIN)などの暗号事業者と契約を結びました。
暗号資産のユーザーがVisaが使える場所であればどこでもアルトコインを使えるようにするためのカードをVisa経由で作成し、暗号通貨の世界で大きな話題を呼んだ後の契約です。
Uber Freightは、Marqetaのカード発行プラットフォームと、ワークフォース・ペイメント・プラットフォームBranchの技術を利用することになります。
これにより、現在業界で標準的に行われているものよりも迅速かつ確実に運送業者への支払いを行います。
通常30日かかる支払い処理を、Uber Freightは配達証明後2時間以内に承認することが可能に!
同様に、MarqetaはBill.comの金融機関の顧客向けに新しい商用カードを提供する原動力となるはず。
Marqetaのクラウドプラットフォームは、企業が設定可能で大規模に行うことができるクレジットカードやデビットカードのプログラムを構築するためのアプリケーション・プログラミング・インターフェースを提供します。
Marqeta社は、6月に新規株式公開(IPO)したばかりですが、10年以上前に設立され、フィンテック分野では新しい会社ではありません。
しかし、サービスの普及率が一気に跳ね上がり、ギグ・エコノミーの中でも独自性を発揮しています。
Marqeta社が「最新のカード発行」と呼ぶものは、アプリを介して買い手からマーチャントへの支払いをシームレスに行うことができる技術プラットフォームです。
それは、注文の支払いのためのサードパーティの配達員のカードであろうと、Buy Now, Pay Laterプロセッサーを介した分割払いであろうと変わりません。
取引を支えるのはMarqeta社の技術であり、デジタル経済がそれを可能にしているというケースが増えています。
ウォールストリートの予測では、この成長株は今後5年間、毎年40%以上の複利で収益を伸ばし、2025年には約16億ドルに達するといいます。
個人的には楽観視しすぎと考えていますが、追加で買ってはいます。
現時点ではまだ赤字ですが、アナリストは10年の半ばまでには収支が均衡し、その後黒字化すると予測しています。
Marqeta社のIPO公募価格は27ドルだったので、先週の急騰を受けても、株価は導入時の15%弱しか上昇していないことになります。