FuelCell Energy (NASDAQ:FCEL)の投資家にとっては残念なことに、今週は先週よりもさらに悪いスタートを切っているようです。フューエルセル・エナジーは先週16%の損失を出しました。そして、FCELの株価は今日の午後1時(日本時間)時点でさらに10%下落している。
他社とフューエルセル・エナジーは何が違う?
正直なところ、プラグ・パワー(NASDAQ:PLUG)、バラード・パワー(NASDAQ:BLDP)、ブルーム・エナジー(NYSE:BE)が午後の取引で同じようにつまずいているように、他の燃料電池株が不調というだけかもしれません。
しかし、FCEL株のトラブルは別の理由で下がっている可能性もあります。
燃料電池業界全体を調査すると、ネガティブにとらえられる理由は大体がいくつかのパターンに当てはまります。
まず、一番に言われるのは「利益が出ていないこと」ですね。
ウォールストリートのアナリストによると、これらの企業はいずれも利益を出しておらず、利益を出すまでにはあと数年かかるだろうとのことです。
利益が出るまで生き延びるために、そして利益が出る日を早め、新しい市場への進出を支援するために、燃料電池企業は関連業界の企業と提携しまくってます。
これまでにプラグパワー社は、欧州で燃料電池バンを製造するルノー社、北米で燃料電池バスを製造するBAEシステムズ社、韓国で水素発電インフラを開発するSKグループ社との産業提携を発表している。
バラード・パワー社は、カナダの自動車部品会社リナマー社と提携し、クラス1およびクラス2の小型自動車用の燃料電池ソリューションを構築しています。
そして先週の水曜日、ブルームエナジー社はベーカーヒューズ社と協力して、それぞれの燃料電池とガスタービンの技術を統合することを発表しました。
しかし、フューエルセル・エナジーはどうでしょうか?
3月に投資家にHydrogen Europe(水素・燃料電池業界とその関係者の利益を代表するヨーロッパの団体)に加盟したことを発表した以外は特にないんです。
これには理由があります。
まず第一に、Hydrogen Europeは、ルノーやBAE、Baker Hughesのように有名な名前ではありません。
会社ではなく、企業の「協会」であり、商業パートナーというよりは商工会議所のようなもので、現在は主にサイバー空間の「仮設サイト」に存在している。
燃料電池・水素技術推進欧州イニシアチブというとすごそうですけど、実体があるわけじゃないんです。
燃料電池の新製品や、それを支える燃料電池インフラの開発コストを分担してくれる産業界のパートナーがいなければ、フューエルセル・エナジー社は自分たちのリソースに頼らざるを得ない。
市場規模が24億ドル以下、年間売上高が7,000万ドル以下と、上場している有名な燃料電池メーカー4社の中では最も規模が小さいため、競合他社に比べてリソースは限られたものになるでしょう。
一方、同社のライバルたちは、売上を伸ばし、関係を拡大し、お互いの市場に侵入しながら競争しているわけです。
単独で、しかも大規模な仲間を持たないフューエルセル・エナジーは、やや劣勢にあると見るべきでしょう。