Oatly Group (NASDAQ:OTLY)は、5月に上場したオーツ麦に特化した植物性ミルクの会社です。同社の株価はすでに20％近く上昇しており、初日の終値22ドルから水曜日の朝の時点で26ドルになっています。
Oatlyの株価が上がる理由
投資家はOatly社の将来性に相当な自信を持っているようです。
しかし同じ植物由来の食品会社であるビヨンド・ミート社（NASDAQ:BYND）がIPO当日に2倍以上に上昇したのとは異なり、上場初日や1週間で急上昇したわけではない。
Oatly社が投資家の興味を引く理由はいくつかあるわけです。
武器はオーツ麦だけじゃない！
Oatlyのオーツ麦を使った帝国は、2020年に前年比106％の4億2,000万ドル以上の売上を計上した。それも2019年の72％の成長から加速したものだ。
そのオーツ麦ベースの製品は、いくつかの大きな市場で動き出している。
本拠地のスウェーデンでは乳製品代替品市場の半分以上を占めており、2020年にはドイツで199％、英国で99％の売上増を達成しました。
米国ではオートミルクカテゴリーが乳製品代替品として急成長しており、Oatlyは同国で最も売れているオートミルクブランドです。
2020年には、その売上の60％以上がヨーロッパと中東からのものでした。
Oatly社が大きなチャンスを見出している北米市場からの売上はわずか24％。外食産業の売上は25％で、この分野でも成長の余地があります。
例えば、スターバックスと提携し、3月から同社の飲料に同社の製品を使用しています。
世界の乳製品市場は、2020年には6,000億ドルに達し、2025年まで年複利で6.6％の増加が見込まれています。
複数の統計によると、世界的に植物性の代替食品を利用する動きが活発化しています。例えば、植物性ミルクを飲んでいる人のうち、60％から70％の人が過去2年以内に始めたとされています。
Oatly社では、既存市場でのビジネスチャンスに加えて、2720億ドルの市場機会を持つ新規市場への参入を想定しています。
Oatly社は、その市場に大きく食い込めるでしょう。
同社の競争上の優位性には、堅実な経営陣、改善された生産能力、そして奇抜なマーケティングキャンペーンがある。
新施設と売上高への影響
同社によると、生産能力の不足は同社の成長にとって「大きな制約」となっているが、その問題に対処するために新しい施設を開設しているという。
同社の製品に対する需要は、常に供給を上回っています。
売上高はすでに3桁の伸びを示していますが、今年の春に開設した施設を含むこれらの更新が、売上高にどのような影響を与えるのか注目しています。
また、新規上場企業にありがちなことだが、Oatlyはまだ利益を出していない。収益性を犠牲にして拡大に注力したため、2019年から2020年にかけて純損失がほぼ倍増した。
ビヨンド・ミートとの比較
Oatlyのビジネスはビヨンド・ミートを彷彿とさせる。
どちらも植物由来の代替食品を提供し、環境に良いなどの多くの利点をアピールしている企業です。
ビヨンド・ミートはIPO時にはOatlyよりも急速に成長しており、取引開始から2ヶ月で株価が250％上昇しました。
しかし、植物由来の肉を扱うこの会社は、その後、困難な局面に立たされています。
ほとんどの場合、その困難はパンデミックに起因すると考えられる。
2019年の第4四半期、その売上高の伸びはまだ212％だった。
それが、外食産業の売上が落ち込んだ2020年の第1四半期には141％にまで落ち込んだ。
2021年の第1四半期は、すでに多くのレストランが再開していたにもかかわらず、外食産業の売上が前年同期比で減少したため、売上成長率は11％にとどまりました。
以上のことから、投資家にとって企業のケースは、過去の業績よりも、将来の見通しを重視すべきです。
Oatly社の強みはそこにあると思います。
両社の売上高の比較
2020年の売上高は4億2100万ドルで、ビヨンド・ミートの4億600万ドルに対して、Oatlyはすでに大きな企業です。
プラント・ベースド・フーズアソシエイションによると、非乳製品のミルクは2020年に25億ドルのビジネスになるのに対し、植物性の肉は14億ドルのビジネス。肉の代替品は45%対20%と、牛乳の代替品よりも早く成長しました。
ただし、Oatlyが参入できる非乳製品のカテゴリーには、アイスクリーム、チーズ、バターなど、急成長しているものがたくさんあります。
プラント・ベースド・フーズアソシエイション…植物性食品業界の成功と繁栄を保証する、という共通の目標を持つメンバーとサポーターで構成された団体。
Oatlyは買いか？
Oatly社は、多くの可能性を秘めた成長企業です。
株価は売上の32倍とかなり割高ですが、投資家はこの評価を正当化するために近い将来の高い成長を期待することができます。
食品株の中では最も成長率の高い銘柄の一つとなる可能性があります。
個人投資家はポートフォリオに株式を加えるのもアリだと思います。