SFTS(重症熱性血小板減少症候群)から子どもを守るためには?

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニが媒介する感染症で、特に小さなお子さんをお持ちのご家庭では心配ですよね。子どもを守るための具体的な方法を調べました。

1. マダニとの接触を避ける

これが最も重要です。マダニは草むらや藪、森林などに生息しています。

草むらや藪に近づかない:特に散歩や公園遊びの際には、むやみに草の多い場所に入り込まないようにしましょう。

肌の露出を減らす服装:

長袖、長ズボンを着用させましょう。

シャツの裾はズボンの中に入れ、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れましょう。

首にタオルを巻くなどして、首周りも保護しましょう。

明るい色の服を選ぶと、マダニが付着しているのが見つけやすくなります。

虫よけ剤の使用:ディートやイカリジンなどの成分を含む虫よけ剤はマダニにも有効です。使用する際は、年齢制限や使用回数など、製品の注意書きをよく確認し、お子さんの肌に直接塗布するのではなく、服の上からスプレーするなど工夫しましょう。顔に塗る場合は、一度保護者の手にとってから少量ずつ塗ってあげてください。

ペットとの接触:ペットもマダニを家の中に持ち込む可能性があります。ペットを散歩させる際は、マダニ対策(定期的な駆除薬の使用など)を行い、帰宅後はペットの体にもマダニがついていないか確認しましょう。

2. 屋外活動後の確認と対処

帰宅後のチェック:屋外で活動した後は、必ずお子さんの体をすみずみまでチェックしましょう。特にマダニがつきやすい場所は以下の通りです。

頭部、顔、耳

首筋、脇の下

お腹、股の部分

膝の裏

足首

入浴・シャワー:帰宅後はお風呂やシャワーで体を洗い流すことで、付着したばかりのマダニを洗い流せる可能性があります。

衣服の確認:脱いだ服にもマダニが付着している可能性があるので、すぐに洗濯するか、乾燥機にかけるなどして熱処理をしましょう。

3. マダニに刺されてしまった場合の対処

無理に引き抜かない:マダニが皮膚に食い込んでいるのを見つけても、無理に引き抜こうとしないでください。マダニの一部が皮膚に残ってしまう可能性があり、感染のリスクが高まることがあります。

医療機関を受診:マダニに刺されたことに気づいたら、できるだけ早く皮膚科などの医療機関を受診してください。医師が専用の器具で安全にマダニを除去してくれます。また、感染の有無についても相談できます。

症状に注意:マダニに刺された後、数日〜2週間程度は体調の変化に注意しましょう。発熱、倦怠感、食欲不振、吐き気、下痢などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診し、マダニに刺されたことを伝えましょう。

4. その他

情報収集:お住まいの地域でのマダニの発生状況や注意喚起について、自治体や保健所の情報を確認しましょう。

子どもへの教育:お子さんにも、マダニの危険性や、草むらに入らない、帰ったら体をチェックするなど、分かりやすい言葉で教えることも大切です。

SFTSは重症化すると命に関わることもある病気ですが、適切な予防策を講じることでリスクを大きく減らすことができます。日頃から注意していきましょう!