ビットコインに対して戦争がもたらす影響

21世紀に戦争が始まってしまいました。こういった政情不安の影響は、ビットコインの価格は大きく変化させることになるのか?

ビットコイン

ビットコインやその他の仮想通貨だけでなく、どのような資産の価格も常に様々な要因の組み合わせによって影響されます。

伝統的な金融資産とは異なり、ビットコインは歴史的にその価格に影響を与える独自の要因を持っています。

今後どういった動きがあるでしょうか。

需要と供給

ビットコインの価格は、他の資産と同様、需給の変動に大きく左右されます。

しかし、不換紙幣の措置とは逆に、ビットコインの供給量は常に把握されており、そのハードキャップは2100万コインに設定されています。

ビットコインの需要は常に暗号通貨界の課題の上位に位置します。

BTCの採用が話題になるのはそのためです。

需要の高まりは、特に機関投資家が関与する場合、その価格の上昇につながるわけです。

例えば、2021年初頭に企業や機関がビットコインの購入と保有を開始すると、需要が新しいコインを販売市場に出す速度を上回り、その結果、暗号通貨の利用可能な総供給量が減少し、価格が大幅に上昇しました。

ただし、その価格は、売りたい人が増えれば下がります。

私はbitbankでビットコインの取引をしていますが、やや売りの圧力が強まっているように感じる反面、底がやけに硬いという印象もあります。

機関投資家の採用

投資

現実として、ニュースはビットコインに関する投資家の認識を大きく左右します。

ビットコイン価格の極端な変動にもかかわらず、2021年は機関投資家と企業の両方による前例のない採用が目立ちました。

例えば、Grayscale Bitcoin Trustは、2021年に平均AUMが310億ドル、平均ビットコイン保有量が650Kでした。

仮想通貨自体の規制

ビットコインの価格は、規制の動向にも影響されます。

規制の変更は、BTCへの投資やその利用を促進したり抑制したりし、その結果、価格の上昇や下落につながることがあります。

2021年の規制イベントとビットコイン価格を重ね合わせるとおおむねこういった流れでしょう。

ビットコインに関連するニュース

では、世界のどこかの国の政治情勢に関する報道など、間接的なニュース事象がBTCの価格に大きな影響を与える例にはどんなものがあるか?

2022年1月2日、カザフスタンで1週間にわたる蜂起が始まりました。

ほとんどの人は、この出来事が仮想通貨市場にとって重要であることに気づいていませんでした。

近年、カザフスタンはハッシュレートに基づいて世界第2位のビットコインマイナーになった。

世界のハッシュレートの約18%を占め、米国に負ける程度。

そのため、蜂起のニュースを受けて、暗号市場が反応するのに約24時間かかり、BTC価格は1月2日から1月8日まで合わせて13.1%急落した。

これまでの投資商品との類似性が高まるBTC

ビットコイン

理論的には、マクロ経済環境や中央銀行の金融政策決定など、従来の市場関連ニュースは、暗号通貨が分散型であることから影響を与えないはずです。

しかし、現在のトレンドはそうではないことを示唆しています。

世界銀行の調査によると、グローバルニュースのセンチメントは、世界中の株式リターンに大きな影響を与えます。

この影響は短期的には逆転しないため、センチメントに起因する資産価格変動の根本的な原因があることが示唆されます。

ビットコインは伝統的な資産ではありませんが、一般的なニュースへの印象がその価値に影響を及ぼしているようです。

ビットコインと主要株価指数の相関性に関する最近のデータも、このことを示唆しています。

歴史的に、暗号資産は主要な株価指数と強い相関関係を示していませんでした。

しかし、最新のデータでは、2022年1月28日にビットコインとS&P500の日次相関が0.47に跳ね上がり、密接な相関関係があることが示されています。

ビットコインの影響力は増している

暗号市場の成熟に伴い、これまで観測されなかった新しいトレンドが生まれつつあります。

私がbitbankではじめてビットコインを購入した時は、まだ「仮想通貨なんか投機でしかない」と言われていたのです。

当初はうさんくさい投資商品とされていたビットコインが、今では伝統的な投資対象のように振る舞い、それらの市場に影響を与えるのと同じ市場の力に敏感に反応するようになってきているのです。

暗号の規制や機関投資家の採用に関するニュースに加え、ビットコインの価格は、一般的な経済状況の変化や伝統的な市場に影響を与える世界の出来事に影響されます。

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