金属水素化物燃料電池(Metal hydride fuel cell)

金属水素化物燃料電池は、アルカリ性燃料電池の一種であり、研究開発が進められ、実用化にも成功している。特筆すべき点は、水素を化学的に結合して燃料電池本体に貯蔵することができる点である。

金属水素化物燃料電池の特徴

金属水素化物燃料電池の電極面積は60cm2から250cm2に拡大され、500Wまでのシステムが可能となった。

また、電極面積の拡大により、1500Wの高出力燃料電池スタックの開発も可能に。

金属水素化物燃料電池は、250mA/cm2の電流密度を達成。

耐久性をテストするために、燃料電池スタックは7000時間以上の運転に成功した。

動作システムと用途

製品開発の初期段階では、単一の燃料電池と複数の燃料電池を組み合わせた燃料電池スタックに焦点が当てられていた。

さらに、ターゲットとなるアプリケーションには、軍事用および商業用の重要なバックアップ電源が含まれていた。

次の段階では、実験室の外に持ち出すことができる完全な燃料電池システムを設計・製造することが求めらることに。

燃料電池スタックとシステム統合の両面での開発により、インバータと金属水素化物貯蔵キャニスターを使ったオンボード水素貯蔵を備えた1.0kWのシステムを一般に公開して稼働させ、デモンストレーションを行うことができた。

金属水素化物燃料電池システムのさらなる開発は、兵士の野外での電力需要に対応するために行われ、その結果、配備要件を満たすプロトタイプシステムが完成。

金属水素化物燃料電池システムは、軍事基地のマイクログリッドシステムに組み込まれ、試験と評価が行われている。

金属水素化物燃料電池システムは、軍事基地のマイクログリッドシステムに組み込まれ、試験・評価が行われている。

課題はあるものの、軍は、無人航空機、自律型水中ロボット、小型トラック、バス、ウェアラブル技術システムなど、幅広い用途の燃料電池に積極的な関心を寄せている。

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